HSS960I・HSS1370I

長期間使用しないときの手入れ

除雪シーズンが終わり長期間格納するときは、次のシーズンも快適にお使いいただくために次の手入れを必ず行ってください。

30 日以上使用しないときは、燃料タンクとキャブレター内の燃料を抜いてください。

  • 燃料を抜かないと、ガソリンが劣化して次回使用時に始動困難となり、故障の原因となります。

  • 警告

    ガソリンは非常に引火しやすく、また気化したガソリンは爆発して死傷事故を引き起こすおそれがあります。

  • 作業は風通しが良く、屋外の換気の良い場所で行い、燃料付近でのタバコを吸ったり、炎など火気を近づけないでください。
  • 身体に帯電した静電気を除去してから作業を行ってください。静電気の放電による火花により気化した燃料に引火し、ヤケドを負うおそれがあります。
  • ガソリンはこぼさないようにしてください。万一こぼれたときは、布きれなどで完全にふき取ってください。ガソリンをふき取った布切れなどは、火災と環境に十分に注意して処分してください。
  • 取扱いのポイント

    次回使用時は新鮮な燃料を補給してください。

  • 保管するときは、オーガハウジングを接地させ、エンジンスイッチキーを抜いてください。
  • 燃料タンク、キャブレターの燃料を抜きます。
  • 《抜きかた》

  • 燃料タンク内の燃料を抜きます。
  • 燃料給油キャップを外し、市販のガソリン用ポンプなどを使用して燃料タンク内のガソリンを専用容器に移してください。電動式のポンプは使用しないでください。
  • 燃料コックレバーを“ 出” に合わせます。
  • キャブレター(気化器)のドレンつまみを回して燃料を容器に受けます。ドレンつまみが固くて回らない場合は、ドレンつまみの溝に合う工具などを使用して回してください。
  • 完全に抜けたらドレンつまみを確実に締めます。
  • 燃料コックレバーを“止”にします。
  • 燃料コックレバー

    ドレンつまみ

  • 燃料ろ過カップの清掃
  • 燃料ろ過カップ、O- リング、フィルターを外し、燃料ろ過カップ、フィルターを洗油で洗浄します。
  • 清掃後、燃料フィルターと新しいO- リングを確実に取付けます。
  • 燃料フィルターの取付けは、図のようにフィルターの突起をキャブレター側の溝に合わせて取付けます。
  • 燃料ろ過カップを確実に取付けます。
  • 燃料コックレバーを“出”にし、燃料の漏れのないことを確認します。
  • キャブレター (下から見た図)

    突起に
    合わせる

    突起

    フィルター

    O-リング
    (交換)

    燃料ろ過カップ

  • バッテリーの手入れ
  • 保管時は、バッテリーの㊀端子を外しておいてください。(頁参照)

    長期間使用しない場合、または作業を終わり長期間格納する場合は放電しますので6 か月に1 度および除雪時期の初めと、終わりにバッテリーを外して(頁参照)補充電を行ってください。

    バッテリーの充電は、換気の良い安全な場所で行ってください。


    警告

  • バッテリーを取扱うときはショートによる火花や火気に注意してください。バッテリーからは可燃性のガスが発生しているので爆発の危険があります。
  • バッテリー液面が下限以下のままで使用または充電はしないでください。
  • バッテリー液面が下限以下のままで使用または充電をするとバッテリーの劣化を早めたり、破裂(爆発)の原因となるおそれがあります。

    破裂(爆発)の場合は、重大な傷害に至る可能性があります。

  • バッテリーの結線は正確に行ってください。接続時は㊉側から接続し、外すときは㊀側から外し、付属のチューブを端子に取付け、保護してください。工具の接触などでショートする場合があります。
  • バッテリー液は希硫酸です。目や皮膚につくとその部分が侵されますので十分注意してください。万一、付着したときはすぐに多量の水で少なくとも15 分以上洗浄し、専門医の診断を直ちに受けてください。
  • 《充電のしかた》

    バッテリーの充電は、換気の良い安全な場所で行ってください。

  • バッテリー液の点検をします。(頁参照)
  • バッテリーコード㊀端子の接続を外します。
  • バッテリーコード㊉端子の接続を外します。
  • バッテリーを除雪機から取外します。(頁参照)
  • バッテリーの充電は充電器の取扱説明書の指示に従ってください。
  • 充電するときはバッテリーキャップを外してください。
  • 充電器は12 V用をご使用ください。
  • 充電時間:2.7 A で約10 時間(標準)

  • 充電終了後、バッテリーにバッテリーキャップを取付けます。次にバッテリーを除雪機に取付けます。取付けは、取外しの逆手順で行ってください。
  • ㊉充電コード

    ㊀充電コード

    バッテリーキャップ

    取扱いのポイント

    バッテリーコードの取外しは必ず上の手順で行い、取付けは逆の手順で行ってください。誤るとショートする場合があります。

  • ボルト、ナットの破損、腐食、ゆるみの点検。(頁参照)
  • 保管時の給油箇所
  • 水気、汚れを拭きとり、乾燥後に回転部および摺動部にオイルまたはグリースを注油してください。

    ご自身で作業できない場合、お買いあげ販売店またはサービス指定店にご相談ください。

    :グリース(低温用)

    :オイル(エンジンオイル 5W-30、10W-30相当品)

    シューターガイド支点部

    ハイトリンク(上下)
    (JXタイプのみ)

    摺動部

    各レバーの摺動部および支点部

    各レバーの摺動部および支点部(左右)

    オーガ、
    ブロワ

    [Jタイプのみ]

    オーガハウジング調節レバー摺動部

    摺動部

    摺動部