運転操作のしかた
運転操作のしかた
除雪をする前に必ず“ 安全にお使いいただくために”の項目を良くお読みになり除雪作業に取掛かってください。
警告 |
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取扱いのポイント |
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使用中に音、におい、振動などで異常を感じたら直ちにエンジンを停止し、お買いあげ販売店またはサービス指定店にご連絡ください。 |
除雪作業は雪質など雪の状態に影響されます。最適な除雪作業をするため、必要に応じてソリ、スクレーパーの高さを調節してください。(頁参照)
1. オーガハウジング高さの調節
[JXタイプ]
上げるとき・・・オーガハウジング調節スイッチを“ 上” 方向に引きます。
下げるとき・・・オーガハウジング調節スイッチを“ 下” 方向に押します。
オーガハウジング調節スイッチ 下 上 |
[Jタイプ]
上げるとき・・・オーガハウジング調節レバーを押しながらハンドルを機体を下方向に引き下げます。
下げるとき・・・オーガハウジング調節レバーを押しながら機体を上方向に引き上げます。
オーガハウジング調節レバー 固定 調節 |
低 中 高 [全タイプ] |
高:段切除雪、後進および移動の場合に使用してください。
中:一般除雪(通常はこの位置で除雪してください。)
低:固雪除雪(固い雪でオーガが浮き上がりぎみのとき使用してください。)
注意 |
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“ 低” の位置は、固くなった雪の除雪の場合のみ使用してください。 柔らかい状態の雪や不整地での使用は路面を傷付けたり、石飛びのおそれがあり危険です。また本機が破損したり、オーガがいちじるしく消耗・損傷する場合があります。 |
3. 運転操作
- 1. 前後進速度調節レバーが“N”(中立)の位置にあることを確認します。
- 2. iコントロールを「入」または「切」にします。
iコントロールの「入」、「切」により操作および作業内容が異なります。目的にあった位置を選択してください。(頁参照)
iコントロールボタン選択の目安
全ての操作を自分の好きなように行いたい。
iコントロールボタン 「切」··· 消灯 「入」··· 点灯 |
3a. iコントロール「入」での除雪作業
iコントロールを「入」にするとエンジン回転/投雪距離を安定させることができます。雪を捨てる場所までの距離に合わせてエンジン回転数/投雪距離を調節することが、作業を早く終わらせるうえで重要です。
エンジン回転調節レバーを下から3番目の位置にあわせます。
[HSS960i]
エンジン回転調節レバーを“高速”の位置にします。
iコントロールボタン 「入」··· 点灯 エンジン回転調節レバー ··· 3 番目 [HSS1370i] [HSS960i] ··· 高速 |
投雪方向調節スイッチ [JXタイプ] 投雪方向調節スイッチ [Jタイプ] |
オーガハウジング調節スイッチ [JXタイプ] [Jタイプ] オーガハウジング調節レバー |
“N”(中立) 走行クラッチレバー 前後進速度調節レバー |
除雪クラッチボタン (表示灯内蔵) |
警告 |
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走行クラッチレバーおよび除雪クラッチボタンを操作するとオーガが回転します。レバーおよびボタンを操作するときには周囲の安全を十分に確認してください。 |
高速域 低速域 前後進速度調節レバー |
除雪作業が安定したら、エンジン回転調節レバーを操作して必要な投雪距離に調節します。
高速側 低速側 エンジン回転調節レバー 4 番目 3 番目 2 番目 1 番目 |
エンジン回転調節レバー |
エンジン回転数 |
投雪距離 |
除雪量* | ||
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高速側 ↕ 低速側 |
4番目 |
速い ↕ 遅い |
長い ↕ 短い |
少ない ↕ 多い | |
3番目「標準」 | |||||
2番目 | |||||
1番目 |
少ない |
[HSS960i]
除雪作業が安定したら、エンジン回転調節レバーを操作して、必要な投雪距離に調節します。
高速側 低速側 |
走行クラッチレバー 除雪クラッチボタン |
3b. iコントロール「切」での除雪作業
iコントロール「切」操作時、自動制御は行われません。エンジン回転や走行速度などを自由に調節することができます。
エンジン回転調節レバーを下から3番目の位置にあわせます。
[HSS960i]
エンジン回転調節レバーを“高速”の位置にします。
エンジン回転調節レバー 3 番目 iコントロールボタン 「切」… 消灯 [HSS960i] [HSS1370i] ··· 高速 |
投雪方向調節スイッチ [Jタイプ] 投雪方向調節スイッチ [JXタイプ] |
オーガハウジング調節スイッチ
[JXタイプ]
[Jタイプ]
オーガハウジング調節レバー
“N”(中立) 走行クラッチレバー 前後進速度調節レバー |
除雪クラッチボタン (表示灯内蔵) |
警告 |
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走行クラッチレバーおよび除雪クラッチボタンを操作するとオーガが回転します。レバーおよびボタンを操作するときには周囲の安全を十分に確認してください。 |
高速域 低速域 前後進速度調節レバー |
除雪クラッチボタン(表示灯内蔵) 走行クラッチレバー |
4. 旋回のしかた
走行中に旋回レバーを握ることで本機の進行方向を変えることができます。旋回は、前後進速度調節レバーの位置と旋回レバーの握り込み量により、通常の旋回と、超信地旋回(その場で旋回)ができます。
左旋回するとき・・・・・・・・左旋回レバーを握ります。
右旋回するとき・・・・・・・・右旋回レバーを握ります。
大きく旋回したい場合・・・・・・・・旋回レバーの握り込み量を小さくします。
小さく旋回したい場合・・・・・・・・旋回レバーの握り込み量を大きくします。
前進側低速域で走行中に、旋回したい方の旋回レバーを完全に握りこむと超信地旋回(その場で旋回)できます。
本機の出し入れ、狭い場所などでの方向転換や方向修正が容易にできます。
低速域 高速域 高速域 “N”(中立) 左旋回レバー 前後進速度調節レバー 右旋回レバー 高速域 (通常の旋回) “N”(中立) 低速域 高速 高速 低速 低速 |
例:左旋回するとき(右旋回のときは図の対称側方向になります。)
小 大 (旋回径) 旋回レバー 本機の中心 オペレーター 本機の中心 旋回中心 オペレータ 大 小 大 小 前進時 後進時 旋回径 旋回径 |
旋回する側のクローラーが逆回転して、超信地旋回(その場で旋回)します。
旋回レバー (完全に握り込む) クローラーが正回転 クローラーが逆回転 旋回中心 オペレーター 本機の中心 オペレーター |
5. 走行モーターの保護機能について
この場合は走行クラッチレバーを放し、除雪作業を中断します。そのままエンジンを止めずに、制御表示灯(橙)が3回点滅が消えるまで待ってください。制御表示灯(橙)が消灯すれば、正常な状態に戻りましたので、作業を再開してください。
モーターへの負荷が多過ぎると、保護機能が頻繁にはたらく場合があります。その場合は、負荷を少なくするなど調節しながら除雪してください。
エンジンが再始動できなかったり、エンジンを始動しても制御表示灯(橙)が点灯、点滅する場合は故障の可能性がありますので、クローラーのホイールピンを抜くなどして、本機を安全な場所に移動して、故障診断表(頁参照)にて故障内容を確認し、必要ならばお買いあげ販売店またはサービス指定店で点検、修理を受けてください。ピンの抜き方は頁を参照してください。
6. バッテリー走行モード
バッテリー走行モードは、エンジンを始動せずに走行用モーターで移動するモードです。
- 1. エンジンスイッチを”停止”の位置にします。
- 2. 前後進速度調節レバーを”N”(中立)の位置にします。
- 3.走行クラッチレバーを放した状態で、エンジンスイッチを”運転”の位置にします。
- 4. 左旋回レバーと右旋回レバーの両方を握ります。
- 5. 約3秒間握り続け、制御警告灯(赤)と制御表示灯(橙)が点滅したら、左旋回レバーと右旋回レバーを放します。
- 6. 点滅が始まってから5秒以内に走行クラッチレバーを握ります。
走行クラッチレバー 前後進速度調節レバー 左旋回レバー 右旋回レバー エンジンスイッチ 制御表示灯(橙) 制御警告灯(赤) |
- 7. 前後進速度調節レバーを操作し、適切な速度で移動します。
- 8. 走行後はエンジンスイッチを”停止”の位置にします。
7.シャーボルトガード(Jタイプ)
以下のような状況でエンジンが停止し、制御表示灯(橙)と除雪クラッチボタン表示灯(緑)が点滅した場合、必ず次の手順に従ってください。
警告 |
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エンジンや各回転部が回っているときは、絶対に手を入れないでください。大ケガをするおそれがあります。 |
異物がオーガハウジング等に食い込んで除去しにくい場合は、ブロワを逆回転させ、オーガを回すことにより除去しやすくなります。
以下のような場合はシステムに異常が発生しています。
使用中に異常が発生したら、エンジンスイッチを“停止”の位置にし、キーを抜いて、直ちにお買あげ販売店またはサービス指定店にご連絡ください。
8. 除雪のしかた
除雪作業は、必要な投雪距離に見合ったエンジン回転を選択し、エンジンの回転を落とさず行うことが重要です。前後進速度調節レバーを低速の位置にしてもエンジン回転が落ちる場合は次の要領を参考にして、除雪作業を行ってください。
深い雪や、重くなった雪を除雪する場合は、遅い速度で除雪してください。またこのような場合、オーガに掛かる雪幅を狭くし、オーガハウジングに入る雪の量を少なくして除雪を行ってください。
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固くなった雪などでオーガが乗り上げるような場合には、遅い速度で除雪してください。1 回で除雪しきれない場合には、“ 前、後進” をくり返して除雪してください。
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i コントロールが「入」の場合、は、後進時にオーガハウジングが自動的に上昇します。(JXタイプ)
深い雪や、重い雪の除雪作業時にエンジン回転が低下する場合には、断続的に除雪を行ってください。
オーガハウジング内の |
積雪量が多く、オーガよりも雪が多い場合などには段階的に除雪を行ってください。
1回目 2回目 3回目 1回目 2回目 3回目 |
警告 |
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雪かき棒 |