点火プラグの点検・清掃・交換
注意 |
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停止直後のエンジンは高温になっています。ヤケドをしないように作業はエンジンが冷えてから行ってください。 |
取扱いのポイント |
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寿命の近づいた点火プラグは要求する電圧が高くなるため、イグニッションコイルなどに負担をかけてエンジン性能にも影響を及ぼします。点火プラグの点検、交換はメンテナンススケジュールに従って正しく行ってください。 |
点火プラグが汚れていたり、電極が摩耗すると完全な火花が飛ばなくなります。
ニッケル点火プラグ(別売部品)の取扱いは、頁を参照してください。
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イリジウム点火プラグ(標準装備)
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点検、交換のしかた
- エンジンが冷えていることを確認します。
- バッテリーの⊖側ケーブルを外します。
- エンジンカバーを取外します。(頁参照)
- リヤストライカーガイドカバーの2箇所のボルトを外し、突起をグロメットから外します。
リヤストライカーガイドカバーを上に持ち上げ、エンジンハンガ―から取外します。
エンジンハンガー
ボルト
リヤストライカーガイドカバー
突起
グロメット
- ボルトを外し、イグニッションコイルをイグニッションコイルカプラーが取外し易い位置まで移動させます。
- ロックタブを押してイグニッションコイルからカプラーを取外し、イグニッションコイルを取外します。
イグニッションコイル
カプラー
イグニッションコイル
ボルト
ロックタブ
- 同梱工具のプラグレンチとアイレンチを使って点火プラグを外します。
イリジウム点火プラグ(標準装備)
ILZKAR7S11E (NGK)
- 点火プラグを点検します。
中央電極が異常に摩耗していたら交換してください。
摩耗のしかたはプラグにより異なります。
またプラグワッシャーが損傷していたり、絶縁部のひび割れ、欠けていたら交換してください。
ワイヤータイプのプラグゲージで中心電極と側方電極のすき間(火花すき間)を測定します。
- イリジウム製の中心電極の損傷を防止するため、ワイヤータイプのプラグゲージを使用してください。
Φ1.3 mm のプラグゲージがすき間に入らないことを確認してください。
適正火花すき間:1.0 - 1.3 mm
- プラグレンチを使い、点火プラグを手でいっぱいまでねじ込みます。
- 点火プラグを取付けたら、付属工具のアイレンチを使って締付けます。
- 使用済みの点火プラグを再度取付ける場合は、1/8 ~ 1/4回転締付けてください。
- 新しい点火プラグを取付ける場合は、1/2回転締付けてください。
点火プラグ締付けトルク: 22 N·m (2.2 kgf·m)
- イグニッションコイルを差し込み、ボルトで取付けます。
締付けトルク: 9.8 - 14 N·m (1.0 - 1.4 kgf·m)
- イグニッションコイルカプラーをイグニッションコイルに取付けます。
- 他の5本のプラグも同様に点検します。
- リヤストライカーガイドカバーを取付け、エンジンカバーを取付けます。
- リヤストライカーガイドカバーの取付けは逆の手順で行ってください。
取扱いのポイント |
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- 点火プラグは、この船外機に設定された標準および別売部品以外を使用しないでください。
- イグニッションコイル脱着時、強い衝撃をあたえないでください。イグニッションコイルを落下させた場合、再使用しないでください。
- イリジウム点火プラグの電極に汚れなどが付着している場合は、清掃せずに新しいものと交換してください。
- イリジウム点火プラグの火花すき間点検は、必ずワイヤータイプのプラグゲージを使用してください。
- イリジウム点火プラグの火花すき間調整はできません。異常の場合は交換してください。
- リヤストライカーガイドカバーは、エンジンカバーの固定フックに被らないように取付けてください。
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ニッケル点火プラグ(別売部品)
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点検、清掃のしかた
点火プラグを点検します。
ニッケル点火プラグの脱着方法は、イリジウム点火プラグ(標準装備)と同じです。
- 電極部分の汚れがひどい場合、ワイヤーブラシで点火プラグを清掃してください。
- 中央電極が異常に摩耗していたら交換してください。
摩耗のしかたはプラグにより異なります。
またプラグワッシャーが損傷していたり、絶縁部のひび割れ、欠けていたら交換してください。
調整のしかた
側方電極を曲げ、火花すき間を下記の寸法に調整します。
適正火花すき間:1.0 - 1.1 mm
1.0 - 1.1 mm
絶縁部
プラグワッシャー
側方電極 |
交換のしかた
ニッケル点火プラグの交換方法は、イリジウム点火プラグ(標準装備)と同じです。
ニッケル点火プラグ(別売部品)
LZKAR7F11E (NGK)
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