保管のしかた
船外機を長持ちさせるために、来たるべきシーズンにそなえ、保管前にお買いあげ販売店またはサービス指定店で整備をお受けになることをおすすめします。
30 日以上使用しないときは、船外機内の燃料を抜いてください。
- 燃料を抜かないと、ガソリンが劣化して次回使用時に始動困難となり、故障の原因となります。
〈ガソリンの抜きかた〉

ガソリンは非常に引火しやすく、また、気化したガソリンは爆発して大ケガや死亡事故を引き起こすことがあります。
- エンジンを停止してください。
- 火気を近づけないでください。
- 換気のよい場所で行ってください。
- ガソリンをこぼさないでください。万一こぼれたときは、布きれなどで完全にふき取り、火災や環境に注意して処分してください。布を閉じられた部屋に保管しておくと、ガソリンが気化し引火するおそれがあります。
- エンジンカバーを外します。
- 右側のシリンダーヘッドカバー下部のクランプに固定されているドレンチューブを外し、チューブの端をアンダーカバーの外に出します。
- 船外機をチルトアップの状態にします。
- 市販の⊖ドライバーを使い、ベーパーセパレーターのドレンボルトを緩めます。
- ドレンチューブからガソリンが流れ出したらガソリンが出終わるまでチルトアップの状態にして、出終わったら船外機を水平状態に戻します。
ガソリンは適切な容器に受けます。 - ガソリンが止まったらドレンボルトを締付け、ドレンチューブをシリンダーヘッドカバーのクランプに固定します。
〈エンジン内部の保護〉
- 点火プラグを取外します。
- 点火プラグ取付け穴からエンジンオイルをオイラーで注入します。
- 点火プラグを外した状態で点火プラグ取付け穴を布で覆います。
(メカモデル用、DBW モデル用エンジンスイッチ装備仕様) - エンジンスイッチを 3 秒ほど “START”(始動)の位置にて、エンジンオイルをシリンダー内に充満させます。
(パワースイッチキーおよびスタートストップ装備仕様) - パワースイッチキーを “ON”(運転)の位置にまわし、スタートストップスイッチを 3 秒ほど押して、エンジンオイルをシリンダー内に充満させます。
- 布を外し、点火プラグを取付けます。
立てた状態での保管
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ハンガーフックを 3 か所あるエンジンハンガーに取付け、船外機を船外機スタンドに乗せボルトとナットで確実に固定します。
横にした状態での保管
やむを得ず横にした状態で保管する場合は、ウレタンフォームや毛布などを船外機の下に敷いて損傷を受けないようにします。(必ず下図の向きにしてください)
取扱いのポイント
- 横にした状態で保管するときは、エンジンオイルおよびベーパーセパレーター内のガソリンを抜きます。
- 直射日光をさけ、風通しのよい、湿気の少ない場所に保管します。
- 次回使用時は、新鮮なガソリンを入れてください。