点火プラグの点検・清掃・交換
停止直後のエンジンは高温になっています。ヤケドをしないように作業はエンジンが冷えてから行ってください。
点火プラグが汚れていたり、電極が摩耗すると完全な火花が飛ばなくなります。イリジウム点火プラグ(別売部品)の取扱いは、こちらを参照してください。
〔標準点火プラグ〕
〈点検のしかた〉
- エンジンが冷えていることを確認します。
- バッテリーの⊖側ケーブルを外します。
- エンジンカバーを取外します。
- ロックタブを押し、イグニッションコイルからイグニッションコイルカプラーを取外します。
- イグニッションコイルを固定しているボルトを 3 本とも外し、イグニッションコイルガードとイグニッションコイルを取外します。
- 同梱工具のプラグレンチとアイレンチを使って点火プラグを外します。
- 点火プラグを点検します。
- 電極部分の汚れがひどい場合、ワイヤーブラシで点火プラグを清掃してください。
- 中央電極が異常に摩耗していたら交換してください。摩耗のしかたはプラグにより異なります。またプラグワッシャーが損傷していたり、絶縁部のひび割れ、欠けていたら交換してください。
〔標準点火プラグ〕
ZFR6K-11E (NGK)
〈調整のしかた〉
側方電極を曲げ、火花すき間を下記の寸法に調整します。
- 適正すき間:
- 1.0 - 1.1 mm
- 組付けは取外しの逆手順でおこないます。
- 他の5本のプラグも同様に点検してください。
- イグニッションコイルガードを取付けるときは、左右を確認してください。左右を間違って取り付けると、イグニッションコイルが損傷するおそれがあります。
取扱いのポイント
- 点火プラグを組付けるときは、プラグレンチを使い最初手で軽く一杯までねじ込んでからアイレンチを使い締付けてください。
- 点火プラグは、この船外機に設定された標準および別売部品以外を使用しないでください。
- イグニッションコイル脱着時、強い衝撃をあたえないでください。イグニッションコイルを落下させた場合、再使用しないでください。
〔別売部品:イリジウム点火プラグ〕
イリジウム点火プラグの脱着方法は、標準点火プラグと同じです。
〈イリジウム点火プラグ(別売部品)〉
IZFR6K-11E (NGK)
- 適正火花すき間:
- 1.0 - 1.3 mm
取扱いのポイント
- イリジウム点火プラグの清掃は、特別な機器を使用します。お買いあげ販売店またはサービス指定店にご相談ください。
- イリジウム点火プラグの火花すき間点検は、必ずワイヤータイプのプラグゲージを使用してください。
- イリジウム点火プラグの火花すき間調整はできません。異常の場合は交換してください。